居候の気持ち

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「今さらだけどよ、おれお前にしか見えないんだぜ?はたから見たら咲が1人で喋ってることになるぞ」 「あぁ、それなら大丈夫です!!『これ』を使えば。」 「…………携帯電話?」 「はい、ケータイを使っていれば、怪しくないじゃないですか。だから外でも普通に隼人さんと話せます!」 「確かにそうだな。」 咲はケータイを耳にあてたまま名案でした!なんて言ってる。 んー、 おれ大丈夫かな? 幽霊だってありえるだろ、ほら、あれだ…透けてるから。 生きてる保証なんてどこにもない、 どこにもないんだ。 っ…!あーダメだ弱気になったら。しっかりしないと、咲に心配かけちまう… 「隼人さん。」 ひとりでもんもんとそんなこと考えていたら、咲から声がかかった。 「おー、なんだ?」 「大丈夫ですか?さっきから呼んでたんですけど、反応がなくって…。」 「わ、わりぃ…大丈夫だ。どうした?」 「いや、あの…本屋さんよりませんか?近くに新しくできたおっきい本屋さんがあるんです。せっかくですし、行きませんか?」 「いいのか!!い、行きてェ!!」 「はい、じゃあ行きましょう!」
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