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「おぉ!結構でかいな!!」
「隼人さん、あまり大きな声出さないでくださいね。」
「大丈夫だって!ほら、おれ半透明だから。」
「あ、そうでした…」
今私たちは近くの図書館にいる。
中へはいると早速私は隼人さんのことを調べるべく、パソコン室へと向かった。
「色々見て回っていてください。」
「あぁ、そうする。本眺めてるだけでも楽しいしな。」
「え!本好きなんですか?」
「たぶん…好きなんだと思う。本見てるとワクワクするし…」
「なら、たくさん見ててくださいね!じゃあ…調べてきます!」
「あぁ、いってらっしゃい。」
『いってらっしゃい。』
そんな言葉、久しぶりに言われたから少し恥ずかしいような、こそばゆいような気持ちになってしまった。
ちらっと、隼人さんの方をみると隼人さんは手を振っていてくれた。
もし…
もし、これで、隼人さんのことがわかってしまったら、隼人さんはいなくなってしまうのだろうか…
もう、一緒にいることはなくなってしまうのだろうか…
たった数日の付き合いだったとしても、
なんか…
「寂しいかも…」
無意識で出てしまったその言葉は私の歩く音とともに小さくなっていった
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