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居候のできること
『斎藤隼人』、『幽体離脱』、『幽霊』、気になるワードをすべてパソコンに打ち込んだ。
はたまた、『宇宙人』や『トリップ』とか、あり得ない言葉だっていれてみた。
でも、私が知りたい情報なんてでてこなくって、気持ちが焦るばかりだった。
隼人さんは一刻も早く元の体に戻りたいだろう。
起きたら半透明で、しかも記憶喪失で、知らない部屋、見知らぬ女、見知らぬ土地を目の当たりにして、
そんなところで生活なんて…
不安でならないだろう。
私だったら、恐怖で何もできないと思う。
ただ怯えて、じっとしているだけだろう。
そう考えると隼人さんはすごい、前向きに物事を考えている。
私とは全然違うや…
だからこそ、私にできることのすべてで、隼人さんをサポートできたらと思った。
「よしっ!!」
そう思い気合を入れ直して、私はキーボードに指を滑らせた。
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