第7章:想像と創造

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あたしが目を開けると、そこには鎖と足枷から解放されたアリスがいた。 「できた…できたよ。アリス」 「言ったでしょ?あなたにならできるって。慣れれば、時間をかけることなく反射でできるようになるわよ」 「アリス、ありがと」 「いいえ、お礼を言うのは私の方よ。ありす」 あたしはアリスに笑いかけた。 その時、どこからともなく声がした。 「ありす」 あたしは声の元を探した。 すると、鉄格子の窓のところに何かいた。 よく見てみると、ハンプティ・ダンプティにティードルディとティードルダム、そして包帯を巻いたチェシャ猫がいた。 しかも、みんな体が小さい。 じゃあ、あのクッキーを食べたんだ。 体が小さくなったみんなは鉄格子の隙間から中に入ってきた。 「ありす!」 ハンプティ・ダンプティはありすに抱きついた。 「みんな、来てくれたんだ」 あたしは嬉しくなった。 こんなあたしのために、助けに来てくれるなんて…。 チェシャ猫はアリスの前にいた。 「チェシャ猫…」 アリスの目には涙が溜まっていた。 「アリス…ごめんよ。遅くなって…」 「ううん…来てくれてうれしい」 アリスは小さくなったチェシャ猫を掌にのせた。 「ありがとね」 そう言うとアリスはチェシャ猫の頬に軽くキスをしたのだ。 チェシャ猫はまるで、茹で上がったタコのように真っ赤になっていた。 その様子を見たあたしはチェシャ猫を可愛いと思った。
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