第7章:想像と創造

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ありす達は、見張りの兵に見つからないように慎重に城へと近づく。 「ねぇ、チェシャ猫」 「なんだい?」 「さっき、女王もアリスの力が使えるって言ってたよね」 「ああ…」 「それって、どういうこと?」 「アリスの創造の力は、女王に奪われたのさ」 「え!?それって…」 「そう…君の名前と一緒さ。だから、アリスは捕らえられた。そして、女王はアリスの力を使ってこの世界の時間を止めた」 「なんのために?」 「年をとることを嫌い、自分が永久に女王に君臨するためさ」 「そんな…じゃあ、アリスの力も一緒に取り戻さなくちゃ」 「ああ、僕ははじめからそのつもりだ」 「ふふ」 「なんだ?」 「チェシャ猫って、ほんとにアリスのことが好きなんだね」 「アリスだけだったからね…」 「え?」 「止まって!」 チェシャ猫に止められ、足を止めるありす。 見上げると大きな、それでいて立派な装飾の扉が目の前にあった。 ここが、玉座の間… 「ここに、女王がいるのね」 「ああ、準備はいいか?」 「うん、いつでも!」 そう言うと、扉へと手をかけた。
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