第8章:処刑

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少し、時間は戻りありすとチェシャ猫が玉座の間へと着いた頃、アリス達もまた城下町へと着いていた。 城下町を歩いていくアリス達。 「みんなを集めるってどうしたらいいんだろう?」 「アリス。あの二人大丈夫かな?」 「かな?」 ハンプティ・ダンプティが聞いてくる。 「う…うん…きっと大丈夫だよ。ありすには創造の力があるし…チェシャ猫だってあぁ見えて強いんだよ」 「でも、女王も創造の力を使えるんでしょ?しかも、その力は…」 「そう…女王のあの力は元は私の力…私の力がみんなを苦しめてるの…」 アリスの目には涙が溜まっている。 「アリスのせいじゃないよ。悪いのはアリスの力を奪って、アリスの力をこの世界を支配するために使ってる女王だよ」 「ありがと。ティードルダム」 少し照れるたように笑うティードルダム。 アリスはふと立ち止まり、城を見上げた。 ごめんね。 ありす…ほんとは私がやらなきゃいけないことなのに…。 どうか、無事でいて… 「どうしたの?アリス」 「ううん、なんでもない。それより急ごう」 そう言い、街の中心にある噴水広場へと向かった。
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