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少し、時間は戻りありすとチェシャ猫が玉座の間へと着いた頃、アリス達もまた城下町へと着いていた。
城下町を歩いていくアリス達。
「みんなを集めるってどうしたらいいんだろう?」
「アリス。あの二人大丈夫かな?」
「かな?」
ハンプティ・ダンプティが聞いてくる。
「う…うん…きっと大丈夫だよ。ありすには創造の力があるし…チェシャ猫だってあぁ見えて強いんだよ」
「でも、女王も創造の力を使えるんでしょ?しかも、その力は…」
「そう…女王のあの力は元は私の力…私の力がみんなを苦しめてるの…」
アリスの目には涙が溜まっている。
「アリスのせいじゃないよ。悪いのはアリスの力を奪って、アリスの力をこの世界を支配するために使ってる女王だよ」
「ありがと。ティードルダム」
少し照れるたように笑うティードルダム。
アリスはふと立ち止まり、城を見上げた。
ごめんね。
ありす…ほんとは私がやらなきゃいけないことなのに…。
どうか、無事でいて…
「どうしたの?アリス」
「ううん、なんでもない。それより急ごう」
そう言い、街の中心にある噴水広場へと向かった。
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