プロローグ

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あの日、俺は学校帰りで いつも通りの道を歩いていた 『う~さむっ、早く春こねぇかな』 その日はいつもより寒くて マフラーに顔を埋めた その時にいつも通りかかる 桜の木の下に誰かいた (珍しいな、、、こんな寒い日に誰かがいるなんて、) 後ろ姿は華奢で、女かと思った でも髪は短いし ピアスは大量に付けてる 男、、、?? 横を過ぎようとした時 思わず手を掴んだ 『えっ、、、?』 掴んでハッとした (何してんだ俺~?) あからさまにおかしいだろ? 見ず知らずの男が手をいきなり掴むなんて? 『あ、あの』 ハッとして顔が熱くなる 『あ、すいません!いきなり掴んでしまって!』 俺は勢い良く頭を下げた 『ふっ』 『えっ?』 頭を上げるとその人は綺麗に笑ってた 『ごめんね。あまりに勢い良くて、でもどうして手を掴んだの?』 『あっ、、、泣いてるように見えてつい、、、』 恥ずかしくて頭を掻く 『そっか、心配してくれてありがとう』 『い、いえ』 『君、高校生?』 『はい』 『じゃあまた会えるね。』 『えっ?』 『またね。』 そう言ってその人は去ってた またねってどういう意味だろ
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