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砲弾のように突き進み、一気に少年との距離をつめる。
大剣を振りかぶり、叩きつけるように振るおうとするが、光輝の大剣が届く直前、光輝の手足を黒い帯のような物が捕らえる。
「なっ!」
「アハハハハハハハ、つっかまーえた!」
いくら破壊しようともがいても破壊することが出来ない。
黒い帯は頑丈と言うよりも伸縮性が高く切れないと言う感じだ。
どうにか脱出しようともがき続ける光輝を他所に、少年は上機嫌に話す。
「分かったところで、肉体教化系の発展者であるキミには何も出来ないから教えてあげる。
僕は二つ能力を持ってたんだよ、影を操る能力もね。
夜の闇に紛れてて見えなかったでしょ。
まぁ普通なら見えてたんだろうけどさ。
キミがやたらと僕の動きを注視してたから簡単に捕まえられたよ」
楽しそうに顔を歪める少年の後ろには、周囲にあるありったけの鉄骨、コンテナ、影の帯が浮かび上がっている。
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