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「ん...く...ここは...痛っ!」
頭に激痛が走り意識が覚醒し、流弥はゆっくりベッドから体を起こす。
「何だ、ここ」
流弥が寝ていたのは、洒落たモノクロのベッドだ。
ここは何もおかしくない。
いや、正確には、そこ以外が全ておかしい。
壁に吊るされた多種多様な拷問器具。
巨大な三角木馬。
大小様々なサイズの蝋燭。
色々な形状の鞭。
高いヒール。
太く長い紐や縄。
「拷問部屋?
いや、にしては少し…」
「あ、目が覚めましたね。
おはようございます、一条流弥さん」
声のした方を流弥が向くと、金糸のように美しい金色の髪を腰まで伸ばした女性がいた。
正確には、ヒールを履きボンテージに身を包み、鋭く鞭を振るう女性だ。
スタイルがかなり良いため、かなりきわどい。
その女性から視線を少し右へ移すと、顔の整った金髪の男がいた。
これまた正確に言うと、亀甲縛りをされ宙に吊るされ、何度も鞭で叩かれながら煌々とした表情を浮かべている男だ。
「これはまた、随分残念な男だな」
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