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「体操服ねぇんだろ?だったら俺のを貸してやるっていってんだ」
「調子こいてんじゃないわよ! 何で私が知らない男子から体操服を借りなきゃいけないのよ」
俊介以外の男に触れるのは嫌よ!嫌に決まってるじゃない!
知らない男に触れると、鳥肌立つのよ!!
「濡れたまま授業受ける気か?完璧に風邪引くぞ」
「うるさいわね! もう、降ろしてよ!! いつまで抱っこしてるつもり?!」
私は彼の腕の中で暴れた。
早く降ろしてほしい。
好きでもない奴に抱えられたくない!!
「放して!早く放しなさいよ!」
「分かったから、叩くなって」
麗はゆっくりと私を降ろし、腕を振りまくる。
「あー…いってぇ…おふ……じゃなくて、観月先生湿布ねぇ?」
「先生に対してため口とは!」
「すんません」
全く今日は嫌な日だわ!!
雨に濡れるし、真琴達に距離置かれるし、知らない男にお姫様抱っこされるし!!
最低だわ。
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