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一時間目が始まり、私は窓の外を見つめていた。
今日も昨日と変わらない雨だから、体育のみんなは体育館にいる。
五月蝿い真琴も優も、体育館にいる。
「先生。そろそろ席替えしたいんですが……」
俊介が手を上げながら言った。
彼の隣は私だから…
だから…席替えしたいの?
「席替え? そうね。もう結構経ってるしね。いいですよ やりましょうか」
俊介……
私はまだ俊介が好き。
俊介しか見たくない。
他の奴等なんて見なくていいわ。
私は俊介だけ見えていればいいの…
「ちょっと朱里!ガン見しないでくれる?!気が散るじゃない」
「アンタみたいな不細工に言われたくないわ。それに私はアンタを見てる訳じゃないから」
俊介しか好きにならない。
嫌われても私は…
俊介を愛してるから……
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