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「朱里ちゃん…どうしたの?俊介君と喧嘩したの?」
「喧嘩…?そうね…喧嘩ならこんな思いにはならなかったわ」
「え?それってどう言うこと?」
「分かんないの?そのままの意味よ!」
「! ご、ごめん…朱里ちゃん」
真琴のこの態度がムカつく。
ブリッ子ぶってる。
舌打ちしたくなるわ。
「もういいわ!私から離れなさい!」
「そんなことしたら風邪ひいちゃうよ?!」
「うっさいわね!!離れなさいって言ってるでしょ!」
私はしつこい真琴の胸を強く押した。
真琴はバランス力がないから、傘を放して床に倒れた。
「きゃあっ!」
ベシャッと真琴のお尻が、雨で濡れた地面に着く。
パンツが濡れた真琴は、その場から立てないでいた。
「何してんだよ!朱里!」
そこに現れる優と………
「……俊介……」
昨日別れを告げた俊介が私達を見つめていた。
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