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勇者「さっき話したように、戦士は真っ先に魔物に突っ込んでいく事を選んだ」
勇者「なので、誰よりも身体に傷を負った」
勇者「誰よりも回復の魔法を受け、誰よりも回復の薬を使った」
勇者「結果、あいつは中毒になったんだよ」
姫様「……中毒?」
勇者「あー、馴染みないか。そりゃまあ、回復魔法もこの辺りの薬草も中毒性は低いしなあ」
勇者「中毒ってのは、それがないと駄目な状態と考えててくれ」
勇者「さてさて、皆さんはこれをご存知ですか?」ちゃぽん
王様「そのビンの中にあるのは一体?」
勇者「だよねー。見たことないよね。これは、魔王城近辺に生えてる特殊な薬草を煮出して凝縮させた、超回復薬だよ」
勇者「こいつは凄いよ。例えば、腕が吹っ飛んだとしても傷口から再生しちゃう。ボコボコーって。トカゲかってーのって感じ」
王様「そのような薬が……」
勇者「まあ、死んでさえなけりゃあこれで治るよ。……身体はね」
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