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勇者「そんで、あいつ俺に『頼む』って言ってさ」
勇者「だから殺した」
姫様「ゆ、勇者様は悪くは……」
勇者「あー、そういうのどうでもいいのよ。ただ、俺が戦士を殺したって事は事実な訳で。それはどうしようもない現実な訳で」
姫様「でも……でもそんなのって……」
勇者「悲しすぎますーって感じかな? ありがとねー。お礼に勇者マークしんてー」
勇者「多分さ、戦士はもう限界だったんだと思うよ」
勇者「最後こそちゃんと喋れたけど、その前なんて『うー』とか『あー』しか言えなくなってたし」
勇者「何度も俺たちを魔物と間違えて攻撃しようとしちゃってたし」
勇者「魔法使いにさ、攻撃しようとしちゃったし」
勇者「ギリギリで気付いて、泣きながら壁にガンガン頭ぶつけたりしてさ」
勇者「みんなが止めても言うこと聞かなくて困っちゃったよ」
勇者「長くなっちゃったね。戦士の話はこんなとこかな」
勇者「次は、魔法使いの話だ」
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