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勇者「ははは、ないっすよねえ。下ごしらえ大変だし、大変な割には美味くもないし。何より、それは魔物だし」
勇者「えー、ですが、牛や豚や鳥や、畑で採れる野菜なんてのは人間が飼ってたり作ったりしたものでして」
勇者「そして俺や仲間は魔族が支配してた土地を冒険していたわけで」
勇者「なあ王様」
王様「は、はい」
勇者「この世界に、人間の国や街や村が大体どれぐらいあるか把握してる?」
王様「え、ええと……大きい国は5つ。街や村で考えると……100は無いかと」
勇者「ふむ。その中で、魔王の居城の近くにある街や村の数は?」
王様「……0です。あっても魔王に支配されているか、滅ぼされているか」
勇者「よくできました。勇者マークあげちゃいます」
王様「い、いえ。そのような」
勇者「さてさて皆さん、こんな感じで基本的に魔王の城に近づくにつれ、街や村は減っていきます。そして、少ない街や村は基本的に貧困です」
勇者「そんな場所で摂取できる食べ物とは……はい姫様、答えをどうぞ」
姫様「魔物……」
勇者「はいよくできましたー。勇者マーク進呈! やったね!」
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