執行部誕生編~生徒会への加入とその経緯についての考察~

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こう近くで見ると結構可愛い顔してるな。黒くて長い髪にくりっとした目。少女おもわせるようなそのいでたちは一部のファンからは溺愛されそうな感じです。 「あの……私……一言お礼が言いたくて……」 なにか詰まりながらも僕に伝えることがあるそうです。告白ワクワクですね。 「私とぶつかったときにあなたは私に『ケガはないですか?』って言ってくれたじゃないですか。頭打ってるのに私の心配してくれるなんて……」 ああ、きちんと1回目に言ったのは聞かれてたみたいです。 「いや、あれはあの頭を打っててですね」 「もうホントに感激したんです!」 あら人の話を聞こうとしないですね。困るな。これはかなり勘違いされたかもしれない。あ、でも2回目に言ったあれが誤魔化せたから今度も誤魔化したら行けるかも。 「いや、あの。あれも実はオケガワ――」 「でですね!あの手伝ってほしいことがあるんですけど」 これはダメだね。どうしようか。この人ホントに自分の世界にダイブしてしまったみたいだ。僕の話はガン無視ですね。まあとりあえず話を聞きますか。 「あの……私の選挙活動手伝ってほしいんですけど良いですか……?」
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