執行部誕生編~生徒会への加入とその経緯についての考察~

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浅井さんは真顔で僕にそう言ってきた。つながりが見えない僕はまったくもって状況がつかめない。頭の中は大混乱。もうえらいこっちゃです。 とりあえず僕が喋っていいかを聞いてみよう。 「あのー。喋っていい?」 すると彼女はキョトンとして『当り前だよ。何言ってんのこいつマジバカじゃない?』って顔をした。いやほんとにそんな顔をしたかどうかは置いておいて。 「え、いや別にいいですよ」 そう答えたのだ。この人ってもしかして自分のマシンガントーク具合に気付いてないのか。まあでもマシンガントークの人ってそうらしいね。昔じっちゃんが言ってたよ。じっちゃんあったことないけど。 まず僕は最初の疑問を口にする。 「じゃあまず一つ目の質問。ぶつかって倒れて気絶した後僕はどうなったんだ?」 そう、あの恥ずかしいセリフをいったあと僕の意識は途切れて気づいたら保健室にいた。そこまでの経緯を知りたいのだ。 「ああ。それでしたらまず私が通りかかった先生に養護教諭の山本先生を呼んでくださるように頼んだんです。で、そのあとすぐ山本先生が来てあなたを担いでこの部屋に来たんです。私も心配だったんでついて行ったんです。先生は『授業受けろ』って言ったんですけど私にはどういう経緯であなたが怪我したのとかを説明する義務があると思って残ったんです。で、先生が『包帯まいて寝てれば治る。万事オーケーだ。問題ない』といって保健室から出てってその大体10分くらい後でしょうか?あなたが目覚めて話していたらまた気絶して傷口が開いちゃって。で私先生に呼びに行ったら『包帯を巻いて寝とけば治る。万事オーケーだ。問題ない』っていって包帯貼り替えてまたいなくなって。で結局次に起きるまでに授業は終了しちゃったんです。私怒られちゃいました。てへへへ」
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