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「お弁当作る人で早起きじゃない人なんているわけないでしょうに……」
「え?なんて言いました?」
僕がそう呟くと彼女には聞こえなかったようで。やっぱこの人は分からない人だ。早起きが苦手とか言っておいて毎朝お弁当作れるわけないじゃないか。きっと早起きできるタイプの人。でも自分が早起きなことに気付いていない。
やっぱりバカなんですかね?朝ごはん食べずに弁当作って約束の時間には来ない。うーん、やっぱりわからない人だ。僕はこの人を苦手になりそうです。
でもそんなことも言ってられない。
「食べながら作戦会議しましょう」
そう言って僕はあんパンを袋から出した。
「あ、はい!でも作戦会議の前に聞いていいですか?」
と彼女はmy箸を取り出した。
「なんですか?」
と僕はコーヒー牛乳にストローをさす。
「朝の織田先輩の時のこと。まだ全然状況が分からないんですけど……その時の質問いいですか?」
と彼女はふりかけをご飯の上にかけた。
朝の織田さんとの喧嘩はすでに校内に広がったらしい。おかげで僕は
『命知らず』
『首吊っとけば楽だぞ少年』
『クリリンがフリーザ様に勝てると思うか?つまりはそういうことだ』
などと道行く人に言われる。そんなひどいのか?
しかも直江からは
『いろいろ聞いたぜ。美女の選挙責任者になって朝っぱらから織田先輩との口喧嘩……ちょっとの間俺に話しかけないでくれるか?』
と軽く絶好宣言をされてしまった。どうやら巻き込まれたくないらしい。これはひどい
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