執行部誕生編~生徒会への加入とその経緯についての考察~

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「で、次にやるべきは『敵を知ること』です。誰がどの程度の戦力でどんな評価を受けているのかを把握するんです。これが恐らくは一番重要です」 今回僕が考えている作戦では、恐らく今の立候補者の中で最低の戦力を誇る僕らの軍をどこまで押しあげられるかがポイントだ。いや、ポイントって言うかそれをしないとヤバいんだけどね。 「ということで敵の調査をします。僕ら以外の立候補者の戦力や選挙活動をしります。でもってあわよくば離間の計を行いたいですね」 「離間の計……?」 「ああ、まあ簡単にいえばその派閥内部で裏切り――謀反を起こさせるように仕向けて僕らの派閥に加わらせるようにします」 これに関しては僕の腕の見せ所。どうやって仲たがいさせようかなぁ 「ちょ、ちょっと待ってください!それって違反なんじゃないんですか?」 彼女が心配そうに聞いてくる。確かに一歩間違えば選管に引っかかって立候補取り下げになる。でも 「そこは上手くやります。基本的にアウトになる行動は賄賂。つまりは物をあげたり金銭をあげたり暴力に訴えたりするものがアウトになります。でも僕はこの口だけで勝負します。そうすれば規約違反にはならない。だって口だけ使うなら普通の選挙活動ですから。選管も手は出せないでしょう」
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