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「なにがってあの織田だよ!織田麗華先輩!前年度副会長っつっても会長より権限があって実質去年うらで学校を操ってたって言うあの噂の織田先輩だよ!知らないのか?」
へえーそんなヒトラーみたいな人っているんだね。おお怖い怖い。
「残念だけど僕は学校行事とかあんま関心ないんだよね。そんな噂聞いたこともないし知らなかったよ」
義之は背筋を伸ばし再び普通の姿勢で歩きだした。身長差が恥ずかしい。
前庭を超え玄関へと入る。靴を上履きへと履きかえる。
「だよなあ。お前絶対関心ないと思ったわ。まあいいや。目付らんねえように気をつけろよ!じゃあまた昼休み!」
そいって自分の教室へと走って行った。携帯で時刻を見れば7時43分。HLまであと2分。
「野郎!遅れそうなら言えってんだよ!」
急いで階段を駆け上がり教室へと急ぐ。間に合え。間に合えとなんども心で念じるが時間は無情にも進んでく。
あと一階。駆け上がっていきもうそろそろ自分の教室へと入れる。残り30秒。まにあう。ロスタイムギリギリ逆転勝利だ!
そう確信したのが間違いだった。俗に言う負けフラグは唐突に立った。そうドーハの悲劇のように。
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