執行部誕生編~生徒会への加入とその経緯についての考察~

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ところ変わって玄関からぶらぶら歩いてただ今2階の廊下に来ております。誰かに会えるかと思ってきたけど人の気配はないみたいですね。でもまぁじっとしてるよりはマシかなと思いまして。しかし、立候補者らしき人の影も形も見えないのでもう一個上の階へと上がる。3階、ここは僕ら2年生の教室がある。そうだ、いい機会だもう一度この学校の構造を整理しておこう。さっきの玄関――北条さんと会ったとこは生徒玄関。あそこから入ってこの棟は教室棟で各クラスの教室がある。1年は4階、2年は3階、3年は2階だ。1学年8クラスありAからHクラス。これは学力順に分けられておりAクラスは天才集団。Hクラスはバカ集団なのだ。そのクラスは40人で編成されていて全校生徒は960人とものすごい多い。ちなみに1階には何があるかというとさっきも言った通り玄関と職員室、校長室、事務室それに食堂と購買が設置されているのだ。 そして2階から連絡通路を通ると特別教室がある特別棟がある。ここも4階ありそれぞれの階に調理室や実験室などが点在している。一口に実験室といっても第1から第4まであったりする。だから種類は少なくとも数は多い。その特別棟の2階からさらに連絡通路を通って体育館へとつながっている。ちなみに体育館は外からでも入れる。まあ、当たり前か。 階段を使って3階へ上がる。なんてことはない見慣れたいつもの廊下だ。しかし、その廊下を上がって右の奥に1つの人影を見つけた。顔は確認できない。立候補者かな? 近づいてみる。 制服的には男である確率が高い。確率と言ってるのはもしかしたら男装しているかもしれないからだ。いや、そんな予想はいいか。あの人影は男だ。 だんだんと距離が短くなってくる。と彼がこちら向いた。顔が確認できる。俺はもちろん誰だか分らなかった。が浅井さんは分かったようで。
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