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すると、竹中君は気を良くしたのかニコニコしながら財布を僕に返してくれた。おだててみるって結構良いかもね。
財布をポケットへしまうと竹中君の方をみる。僕が言うのもなんだけど背が低い。それでも僕よりは大きいけども。それでいて童顔。そんな少年がニコニコしているもんだから、一定の趣味を持つ人達からは絶大な人気を誇りそうだ。
そんなことを僕が思っている僕をよそに、竹中君は口を開いた。
「でさ。わざわざ呼び止めたってことは、なにか用事が僕にあったのかい?」
そうだ。本題も本題。派閥調査の真っ最中でした。
「ええ。実は選挙活動の参考にしようと思って……今どれくらいの人数の支援者を獲得できているのかなーと、思いまして」
必殺下手に出る作戦です。教えてくれると嬉しいなー。
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