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うん、このままベットの端に頭を打ち付けて死のうと思いました。ひどい。これはひどいいいわけだ。僕が絶望に打ちひしがれていると彼女は顔をあげた。目は泣いていたので赤くなっており、鼻水も少し出ている。そんなに泣いてたのかよ。
「え、そうなんですか?オケガワってなんでしょう?私が持ってこられるなら持ってきますよ!」
あれ?この子バカ?
もしかして俺が恥ずかしいこと言ったのに気付いてないのか
「あ、でも私はオージョーなんて変な名前じゃないです。私は浅井。浅井市夜(あざいいちよ)って名前です。で!オケガワってどれのことですか?ゴミ箱ですか?バケツですか?私に罪を早く償わせてくださいよぅ!」
僕は底知れぬ安堵感と緊張感からの解放、そして浅井さんに不覚にも萌えてしまったことにより傷口が再びオープン。目の前が暗転して僕の意識はまた深くへ落ちていくのであった
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