出逢い

6/9
前へ
/19ページ
次へ
璃琥のどうでもいい話を受け流しつつ、俺は教室へ入るべく、人ごみをかき分け始める。 正直、人がこれだけいるととても蒸し暑く感じる。 まだ春先だというのに、不快指数はこの上なく高く感じてしまう。 なんとか教室に着いた頃には若干首もとが汗ばんでいた。 廊下側から数えて2列目、その一番後ろに俺の机はある。 すでに何人かはもう着席済みのようで、近隣生徒との会話を楽しんでいた。 中には、なかなか可愛い女子もいる。 その人は、なかなか元気がよく、来る人来る人に話しかけているようだ。 その人を何気なく見ていたところ、 「あの……」 いきなり声をかけられた。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加