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璃琥のどうでもいい話を受け流しつつ、俺は教室へ入るべく、人ごみをかき分け始める。
正直、人がこれだけいるととても蒸し暑く感じる。
まだ春先だというのに、不快指数はこの上なく高く感じてしまう。
なんとか教室に着いた頃には若干首もとが汗ばんでいた。
廊下側から数えて2列目、その一番後ろに俺の机はある。
すでに何人かはもう着席済みのようで、近隣生徒との会話を楽しんでいた。
中には、なかなか可愛い女子もいる。
その人は、なかなか元気がよく、来る人来る人に話しかけているようだ。
その人を何気なく見ていたところ、
「あの……」
いきなり声をかけられた。
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