『白児』

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『白児(しらちご)』 白児の膚は字を以て事を学ぶ。 風花と書かば風花のことを知り、哀切と書かば哀切の事を知る。 膚を真黒き墨跡で穢し、事を学ぶ度、白児の白痴美は歪みゆく。 それでも彼は学ぶことをやめない。その白き虚が混沌に満たされる日まで。
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