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『まあかけて。しかし谷井くんとこもアレだね、面倒が多いね。』
『はあ、恐れ入ります。』
谷井校長が恐縮してるところをみると、相手のほうが格上らしい。
『君んとこの女子生徒、一人死んだね。アレなによ?
ウチの息子が制裁したガキ?』
『ええ。昨日の朝方に転校生が邪魔して制裁できなかった女子生徒の代替えに、誰か一人、制裁したいとおっしゃいまして。』
『自殺に見せ掛けて消去したみたいだが、君が?』
『いえ、ご子息が直接。』
『いかんなあ。使い捨てはいかん、よく言っておく。
場所を選んで焼肉パーティーでもすれば行方不明で処理できたし、だいたいわしらも味見してから処理できたのに。
中学生の締まりは忘れられんからなあ。男子生徒の尻もなかなか味わいがあるが…君は尻がお好みだったね。』
刃平は尻がむずむずした。
それ以上に怒りがあるが、耐える。
『んー、自殺のほうは警察と教育委員会に手を回しておくから。』
『支部長には報告がもう一件、その転校生の件で。』
『ああ?』
『調べたところでは両親のいない姉弟で、23歳の姉が保護者となってまして、中学生の弟をウチに裏口入学させました。』
『ほう』
『家が資産家なのか、カネには不自由してないようです。姉は公務員ということなので。』
『親の死亡保険金が入った、にわかカネ持ちかもしれん。』
『資産額はわかりませんが、小切手を切ってますので、ニワカ成金ではないだろうと。
バックの確認は必要です。暴力団系統の者だと、厄介ですし。』
『カネはもぎとれそうか。』
『ご子息と揉めましたことで少し揺さ振ったら、小切手で寄付金を出しました。
カネも搾れそうですが、この姉自身がすごいのです。』
『なんだ?』
『見たことないような美人で、白人のハーフかもしれません。
化粧とかは、してないんですが、いい臭いがして、色気があるんです。モデルや女優に引けをとりません。
妙な威圧感がありますが、品を感じます。ただ顔がいいだけではない何かがありまして、うまくいえませんが…。カリスマ性ともまた違う何かです。
体は小柄ですが胸は大きい。
23歳にも関わらず、幼女みたいな白くて桃色の肌でシワとか見当たりません。
ツクリモノではないかと思うくらいです。』
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