4.盗聴

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瀬織が小声で 「だってツクリモノの身体だからね。」 とつぶやいた。 『うーむ…見たいなあ、その女。』 『校長室の隠しカメラの映像を持ってきました。パソコンをお借りしたく。』 『ああそれ使ってくれ。』刃平は、校長室や廊下で、瀬織が、カメラに気付いていたか予測していたのか、あまりしゃべらせなかったことを思い出す。 しばらくゴソゴソ音がした後、叫びが聞こえた。 『ななんだこれは! わしゃあ、見ただけで、バイアグラ無しでも勃起したぞ! これはすぐに拉致したい、あーあうあう、 こんなけしからん日本人の女は、我々の子種で制裁しなければ!』 『そうです。日本人は我々の奴隷にならねばなりません。アジアのため、世界のため!』 『やるぞ、荒っぽいの集めて拉致だ!』 『ぜひ支部長の奴隷にして、支部の聖母に仕立て上げれば、会員殺到です。』 『おお、それだ、谷井君。』 『しかしお待ちください。あまり派手になってにらまれても問題です。 とくに本部長あたりに、この美女の姉をとられても面白くないでしょう。 そこで、背後の調査をうちの百木にさせます。 また、合法的に陥れる準備中です。 弟に盗み、強姦などの罪を着せ、それを使って自責の念にかられたところを、救いの教義で教会に引き込み、姉を洗脳すればあとは何とでもなります。 高額な薬で洗脳しても、その価値はあります。 その後、用済みの弟は、尻を堪能してから、カエルのように解剖しながら焼肉にでも。 日本猿に相応しい報いを与えましょう。 ついては、ご子息にもご協力を頂ければ幸いです。』 『わかった。任す。 見てろ、薄汚い日本人ども!積年の恨み思い知れい! わしの聖水で清めてくれるわ。』 『そして例の計画を成功させて、祖国に英雄として名を轟かせましょう。』 『アレはマスコミに仕込みは終わったよ。君は娘達の選抜は終わったか?』 『はい。二人ほど。』 『あとは高等部から二人、本国からも近々二人くる。 今年のうちに整形させておけ。』 『グループ名はまだですか。』
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