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先程、吸い取られた分よりも、多量に注入されたため、刃平の体に気力がみなぎる。
注入先が性器付近であり、みなぎり過ぎて、普段女子にニブイ刃平だが、急に発情のスイッチが入った。
充分可愛いらしい佐久原南奈だったが、普段から瀬織やドジコのような美形の女性に囲まれている刃平には
特別かわいくは見えない。
しかし、今、スイッチが入ったために、刃平の目に、
佐久原が急にとてもかわいらしく見えてきた。
あまりの急変に思わず
「え…なんでそんなにかわいい…」
とつぶやく。
それは佐久原に聞こえた。
「えー。ほんと?うれしい!」
佐久原は本能的に、手を強く握ってしまう。
瀬織が佐久原に
「佐久原南奈さんだったわね。私、タクの姉のシホっていうの。
タクとこれからも仲良くしてね。」
佐久原はあらためて瀬織を見た。
「うわ!す、すっごいキレイ…」
そのショックで、ようやく南奈は刃平の手を離した。
「あなたもかわいいじゃない。」
「アタシなんか…。あ、今後ともよろしくお願いします。」
瀬織は一歩、佐久原に近づいた。
「イジメ対策委員なんでしょ?それになるにはどうするの?」
「志願して、先生方の認可が降りれば誰でもなれますよ。」
「じゃあ、この馬鹿でもなれるのね。」
刃平は瀬織の意図は理解した。対策委員会に潜り込ませるつもりだ。
だが、今はそれどころではなかった。
気があふれ、性器と肛門の間の、会陰と呼ばれるツボがイライラして、そわそわと落ち着けない。
瀬織が刃平の肩を押して出口のほうに向かわせながら佐久原に
「あの騒ぎだからイジメられないように、対策委員になったほうがいいかなーて思ってね。
じゃあ、来週からタクをお願い。
転校したばかりだから、イロイロ面倒みて欲しいの。
あなたに頼むわ。」
と依頼した。
佐久原は右手を頭に当て、敬礼した。
「了解しました!お姉さま!」
木村と百木に挨拶して、瀬織と刃平は保健室を出た。
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