すべての始まり

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20時間前、朝の学校。 登校してすぐ、キヨはいつものように友人たちと談笑していた。 同じクラスの市原萌が教室に入ってきた。 キヨは無意識に萌のことを目で追ってしまう。 萌が隣の席の木村涼平と話し始めた。 楽しそうに話をしている。キヨは唇を噛んだ。 キヨの視線に気がついたのか涼平がキヨのことを睨んだ。 キヨはばつが悪くなったのか視線をそらした。 キヨが視線をそらした先にキヨの幼なじみの音無鈴美(オトナシレミ)が立っていた。 鈴美「キヨ、誰見てたの?」 と、鈴美は頬を膨らませながら聞いてきた。 キヨ「誰も見てないけど?」 鈴美「本当に?」 キヨ「本当に!」 このやりとりも最近では毎日のことだ。 もうすぐ予鈴だ。 キヨは鈴美を教室に帰らせて自分の席に座った。
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