第一話

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――――――――――― 「律花君、今日さ何処か寄っていかない?」 「部活あるから無理」 「あ、……」 「お前さ、女の子にもうちょっと優しく出来ねぇの?」 「千歳、部活行かなくて言いわけ?」 「今日は休み」 「あっそ」 「お前本当冷てーな……あ、そうだ、葵さん今日は?」 「…仕事で遅くなるってメールきてた………」 「んじゃ、一緒に帰ろっか」 「さっきの話聞いてた?」 「部活だろ?それなら、俺は補修授業だから問題はねーぜ」 「また、数学?」 「ああ、」 「千歳って頭はいいのにテストは0点なわけ?しかも数学だけ」 「苦手なんだよ」 「花鷺の場合は苦手じゃなくて嫌いだからやろうとしてないだけだろ」 「げっ、槙ちゃん………」 「花鷺、いい度胸だなこっちこいみっちり勉強教えてやるからな」 「頑張ってね、花鷺君」 「ちょ、待て、律花助けろ!」 「さて、と僕は部活に専念するか……」
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