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おれはいつもの通り時間ギリギリで教室に入る。
陸「おはよっ」
華恋「おはよー」
華恋とおれは席が隣同士だ。
一日の授業が終わる。
今日は放課後華恋と2人で帰ろうと誘ってあった。
いままでもよくあったことだから、特に違和感のあるものでもなかった。
中学になるといままでよりも男女が一緒にいることが特別視されるようになると聞いていたので、おれたちはとりあえず学校の外で待ち合わせをしていた。
華恋「ごめん、待った?」
陸「いや、全然」
華恋「そっか、じゃあ帰ろっかっ」
陸「なあ、森」
おれらは互いを苗字で呼び合う。
華恋「ん?」
陸「今日は暇なの?」
華恋「今日はなんにもないよ。どっか行く?」
陸「じゃあ湊川いこーぜ。」
湊川は県境に流れる大きな川で、学校からはそう遠くはない。
華恋「それいいね、今日はあったかいしね~」
これも昔からよくいっていたおれらにとってはいつもの場所。
陽が沈んできた。
湊川の夕暮れはとても綺麗だ。
華恋「そろそろ帰ろっか?お腹空いてきちゃった」
陸「ちょっと待って」
華恋「ん?」
陸「おれ森のこと好きだ!おれと付き合ってください!」
華恋の赤くなった顔が風でなびく綺麗な髪の間から見えた。
華恋「いいよ/// 私も前から好きだった///」
こうしておれ達は付き合うことになった。
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