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ーーこれは、珀がルシフェル達と会う前…まだ龍虎国が平穏だった頃の、珀が体験した悲しいお話しーー
「「「龍明様!そのような場所に登っては行けません!!!」」」
武術や体術に特化した国…龍虎国には、ある恒例行事があった。
それは、国を収めているお城から毎日のように聞こえる侍女や兵隊達の叫び声。
これを聞き、国の人々は今日も平和だと認識するのだ。
龍明「全く…みんなうるさいなぁ。木に登ったくらいであんなにどなんなくてもいいのに。」
そんな叫び声の原因であるこの国の王女、珀 龍明。齢14歳
彼女…否、少女は不貞腐れたように城の外にある森に来ていた。
もちろん1人で、である。
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