序章

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ファイッオーファイッオー 外では運動部が一生懸命練習している 「おーい一ノ瀬!陸上部入らないかー!」 たまたま近くを走っていたクラスメートと陸上部員に勧誘された 「何度も言ってるけど部活に入る気ねーよ!」 「入るまで何度も勧誘するからな」 「勘弁してくれ」 陸上部員は笑いながら走り去っていった 「悪い悪いそれじゃ行こうぜ」 校門を出る 「なあ悠真」 「なんだ?」 和也が真剣な顔をして話しかけてきた 「悠真は僕なんかと遊んでないで部活に入った方がいいんじゃない?運動かなりできるでしょ?」 「部活には入る気はないなー」 「なんで?」 「得意と好きってのは違うんだよ。真面目にやってる人達の中に半端な気持ちで参加するのもな」 走るのが得意でも走るのが好きとは限らない 部活は苦手でも楽しめる物がいいと思う それに苦手でも一生懸命やっている人がいるのにいい加減な気持ちでやるのは失礼だと思う
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