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いつも気をはって、大人になっていたのでしょうか?
自分を隠して一人泣いていたのでしょうか?
だとしたら・・・
晴哉「リニス?」
気がついたら晴哉を抱き締めていました
リニス「謝るのは私です。私は晴哉の家族になることを少し軽く考えていました。ごめんなさい」
この子は泣いていたのに
この子は我慢していたのに
リニス「気づいてあげられなくてごめんなさい」
この子の母親になっていたつもりはなかった。でもこの子は重ねてしまった・・・気づいてあげられなかった。
晴哉「リニスぅ・・・」
ギュゥ~・・・
更に力を込めます
リニス「重ねたいなら重ねてください。あなたが望むなら私は母親にだってなります。・・・けど私は嬉しかったですよ?『リニスはリニスなのに』っていってもらえて」
それは私を家族だと、私個人を家族として誰かの代わりじゃなく家族と認めていてくれた証拠
晴哉「だってリニスはリニス、母さんじゃないから」
リニス「ありがとうございます。その言葉が嬉しいです。」
晴哉「けどリニスは家族だよね?」
リニス「はい。あなたが望むなら」
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