遥の話 ~だいっきらい!~
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私の頭の上をふわふわと風船が舞う。 風船は、どんどん高度をあげていく。 「お父さんとってー!」 まだ幼い私が父の足に泣きすがりついていた。 「無理だよ、もう遠くへ行ってしまったからね」 なんだろう、胸が痛くなる。 そんなこと言わないでよお父さん。 幼い私は号泣しながら父の足をたたき続けていた。
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