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俺は1人の女に縛られたくない。 というより、誰かと付き合うなんて面倒くさい。 別に女に困ることもなく、気が向いた時だけ関係を持つことに、 なんのためらいもなかった。 今までそうやってきたし、これからも変える気はない。 ただ、刺激が欲しかった。 俺を楽しませてくれる何かを。 『まあな。』と満面の笑みを見せる誠也さん。 『メンツはどうなっているんですか?』 『俺と隼人と圭太の3人だ。』 年はバラバラだが、みんな顔馴染みの奴らだ。 俺も思わず笑いながら誠也さんに提案した。 『俺も連れて行ってもらえないですか?』 『お前はダメ。』 『何でですか?みんな知ってるメンツだし。』 『ダメ。チャラい奴は却下されてるから。』 は?チャラい?俺が? 残念ながら俺には、そんな意識はない。 まあ一般的に見たら、その類になるのかもしれないが。 でも、刺激を欲している今、このチャンスを逃すわけにいかない。 なんとか誠也さんに頼み込み、段取りを取ってもらった。 人数が合わなくなったらしいが、俺には関係ない。 刺激があればいいのだから。
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