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誠也さんと会社を出る。
隼人と圭太は現地集合らしい。
誠也さんがおもむろに口を開いた。
『悠輔は落ち着きたいとか思わないの?』
『落ち着くですか?』
『何つーか、1人に絞るってゆーか。
お前とは長い付き合いだから、今までの事も
よく知ってるけど、そろそろ落ち着いてもいいんじゃないか?
これから飲み会に行こうとしてる俺が言う台詞じゃないけどな。』
そう言って自嘲気味に笑った。
大して俺の事をよく知らない奴に言われたら、
間違いなくムカついていただろう。
ただ、誠也さんは俺の事を弟の様に接してくれてる人だから、
心配してくれての事だということは伝わってくる。
でも俺にはそのメリットがわからない。
むしろわかろうともしていないのかもしれないが。
『そうですね。』と苦笑いで返した。
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