『私は死なない。だから待ってて』

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~~~勉強は終わった。それほどたくさんあったわけでもなかったので、すぐ終わらせて出てきたわけだ。 ここは東京。 小学4年生と言えど、東介達も電車を利用して東京に行くことなんて珍しいことではなかった。 彼女もなんだか、この歳でもう剣道を習っているらしい。腕前は相当のものらしいから、迂闊には逆らえない。 周りには人、ビル、車。騒音もすごい。 でも、普段は無い刺激に心踊った。 「まずは色々見て回ろうよ!!」 「うん!」 東介は彼女を引っ張って街を駆ける。 異郷の地。まさしく彼らにとっては大冒険そのものだっただろう。
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