3人が本棚に入れています
本棚に追加
~~~ここはどこだ。
自分は神谷 東介だ。
それはわかる。
開いた視界。見えたのは人集り。
みんな何を見に来てる?
東介は動かない四肢に違和感を感じていた。
何だこれは。縄?
「気がついたか。おい小僧、お前はこれがどういう状況か分かるか?」
「…………人質?」
「そうだ。今この銀行に立て籠もり、お前と引き換えにここの金を根こそぎ奪い取る」
覆面を被った長身の男は、低い声で唸る様に言った。
一体何でこんな事になってしまったんだろう。
旭がいる。彼女の母親もいる。
でも…彼女はいない。
そりゃそうか。こんな危険な所に巻き込む訳には……
「-------」
何か言ってる。
最初のコメントを投稿しよう!