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「怖いか?別に泣き叫んでもいいんだぞ?いや、むしろ泣き叫べ。その方が奴等にとっては効果的かもしれない」
「…………」
「どうした?恐怖のあまり泣き叫べもしないか?それとも………俺等に逆らおうなんて、思ってねぇよなぁ」
ずいぶん威圧的だった。
東介はそれだけでゾッとした。
なんせ相手は凶悪犯。拳銃だって持ってるんだから。
仕方がないから、それっぽく泣き叫んでみた。
警察達の顔が引きつるのがわかる。
「はは、中々いいんじゃないの?さて、いつになったら金を持って来てくれるんだろうな」
待ち遠しそうに呟く犯人は、露出した口元を笑わせて見せた。
恐ろしいことこの上ない。
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