0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
[魔界・大武道場]
"ざわざわ""ざわざわ"
魔界の大武道場、そこは普段、武道大会などに使用されている場所である
そんな武道場に今、魔界全土から様々な、者が集まった。
そこにいる人々は皆、これから始まる戦いに対して期待で胸をふくらましている。
"カタン―…キィィィン"
突如マイクの音が会場に響き渡った
一斉に会場が静まりかえる
そして会場中の視線が集まった先には、黒いスーツを着た、いかにも頭脳派な感じの男が立っていた
「あ…あー…マイテス…マイテス…よし…。みなさぁん!お元気ですかぁ!?」
男は静まりかえる会場の中で、マイクテストをしてマイクの音を確認すると、会場に呼びかけた
「うぇーい…」「おーす…」
会場のあちこちからパラパラと返事が返ってきた
「ありゃ?今回は少々活気が足りないようですね。まったく…そんなんじゃ生き残れませんよ?」
男が少々皮肉を込めて喋ると会場の温度がひやりと下がった
辺りから、男に殺気が向けられる
「おやおや…活気は無いに殺気はあるんですか。怖いですねぇ」
男はフッと鼻で笑うと殺気など気にもせず話しを続けた
「みなさんは、天妖になるために戦います。他の世界で。ですが、それは簡単なことではありません。同じ魔界の住人と戦うことになり、敵を倒すための、強い力を必要とします。そして、パートナーを守るための、護る力も必要になります。」
男が真剣な顔で話し始めると、いつの間にか辺りの殺気は止んでいた。
最初のコメントを投稿しよう!