第一章

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男は依然として話しを続けた 「あなた方は、そのような状況で戦います。そこで、はっきりと申しあげておきます。逃げているだけじゃ勝てません。」 「あたりまえだぁ!俺らは天妖になるために戦うんだぁ!誰が逃げるか!」 男のことばに反応するかのように、誰かが声をあらげた 「そうだそうだ!」「いいぞ!」 辺りから立て続けに、大きな声が響く 「フフッ…ようやく元気になりましたね。大丈夫です。あなた方に、そんな方がいるなんて思っていません」 参加者の声を聴いて男はニッコリと笑いながら、話しを続けた 「私は誰が天妖になってもかまいません。だから、あなた方も恨みっこは無しです。よろしいですか?」 「おぉー!!」「あたりまえだぁ!」 男が問いかけると、先ほどとは違い、大多数の、活気のある返事が返ってきた それを聴いた男は、再びニッコリと笑うとスピーチを終えた
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