18歳

2/5
前へ
/19ページ
次へ
俺ことユウは自分でいうのもなんだが、そこそこ真面目で普通な人間だった。 部活は剣道を10年していて高校も特待で進学した。 この時から俺の人生はちょっとズレてしまったのかもしれない。 「試験の結果はどうだったんだ?」 「ダメでした。」 「そうか。わかった。」 「はい。失礼します。」 推薦で大学試験を受けたのだが見事失敗した俺。 監督に報告しないといけないきまりがあった。 「てか、県内で50人受験して受かるの1人とか無理だよなー」 その時俺は臨床心理士、所謂カウンセラーを夢見ていた。 両親には言えず、とりあえず進学希望としか伝えていなかった。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加