「1」

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アレを、俺にもやれってか? ・・・くそっ! よくわからんがやるだけやってやる! 生憎と俺の往生際は汚職まみれの政治家より汚ぇんだよぉぉぉぉ!!!!! 俺はさっきの挙動を見倣って機械と、財布に入れていた学生証を触れ合わせた。 [HAVE YOU PREPARE?] 俺の機械も同様にディズプレイが光り電子音が鳴る。 その後に数字が明滅する。 「ほう、良い面魂だ。貴様、内に獣を繋いでいるな? そうだ、潔さなぞ奴ら豚共に喰わせるが善い。 そうすれば少しはこの国も好くなるだろうよ。・・・さぁ」 彼女は不敵な笑みを浮かべながら、機械を持つ左手を俺に向けた。 俺も彼女を倣ってすかさず左手を彼女に突きつけた。 数字の点滅のペースが徐々に遅くなり そして ・・・止まった。
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