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「1」
と表示されていた。
・・・・・・ぜんっぜん足りてねー!!
「1」って!「1」って何だよ!!
俺が全身全霊で悔しがっていると
「フフフっ・・・っぷ、あははははは!まさか、執行力「1」で私と勝負する奴が、いる、とは・・・あはははは!!」
この数字が何を意味してるのかは分からんが、俺が「大敗した」という事実だけはよく分かった。
畜生・・・
打ちひしがれる俺。
対する彼女はというと、どうやらようやく笑いがおさまったらしく呼吸を整えていた。
そして数秒後、
「ふふっ、いやすまない、私とした事が取り乱してしまった、しかし君は面白い」
はいはい、それはどーも、お気に召しましたなら光栄です。
俺は悔しさからぞんざいな受け答えをした。
「ふふっ、そんなに気を悪くしないでくれよ、すまなかった。
ところで、君はまだ委員会には入っていないのか?」
よく分かったな、その通りだ。
どこにも入ってないぞ、今から決めるわけだからな。
「では気が向いたら放課後に是非まで来てくれ、歓迎しよう」
は、はぁ。《太刀風の間》ってどこだ?
後で調べるか。
そういえば、彼女に出会った当初の剣呑さはすっかり無くなっていた。ちょっと安心した。
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