「1」

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鼻から摂取するタイプの幸せも十二分に満喫したので、次はチャイムが鳴るまでに自分の席に座る事を目標にする事にしよう。 時間無かったが、余裕はあった。 何故なら俺には、本場アメリカで仕込んだランニングバック顔負けの走りがあるからだ。 俺のこの走りなら、目標を達成する事が出来る。 そんな算段を講じていた俺は、注意されない為に職員室を出た後に少し歩き、十分に距離を取った。 職員室を出て最初の角を曲がり、そろそろ走ろうと体を大袈裟にかがめる。 クラウチングスタートというやつだ。 そして授業開始直前で誰もいない廊下の床を力強く・・・
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