始まり

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≪魔王の城≫ 魔王「……して、どうであった?」 手下A「ダメでした。人間と勇者軍は、こちらの終戦提案を拒否したようです」 手下B「内通者の話だと、王族や貴族は承諾したようなのですが、勇者軍が首を縦に振らなかったようで……」 魔王「そうか……」 手下A「どうされますか、魔王様?」 手下C「どうするって? ひっひっひ、んなもん決まってますぜ。男は皆殺し、女はとっ捕まえて性処理の道具でしょうが!!」 手下D「人間どもに、俺たち魔王軍の恐ろしさを教えてやらねえとなぁ……」 魔王「……いや、私に案がある」 手下B「案ですか?」 魔王「手下Aよ、すまんが、もう一度だけ人の王に、終戦の提案を行ってくれんか? 最後通告だ」 手下A「構いませんが……、受け入れますかね?」 魔王「無理であろうな。そのときは、人の住む都にアレを使え」 手下A「アレだって!! 本当に使うんですか、魔王様?」 魔王「そうだ。どうしても人が引かぬというなら、致し方ないことであろう」
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