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≪降伏後 人の街≫
村民A「なあ、聞いたか? 勇者たち、魔王軍に降伏しちまったらしいぜ」
村民B「知ってるよ、街のあちこちで、敗戦したって号外が出まくってるだろ」
村民C「おいおい、俺たち人間はどうなるんだよ? モンスターたちに、取って喰われちまうのか?」
村民A「だろうなぁ……、モンスターってのは、恐ろしいからなあ…」
村民B「やべえ、そいつはやべえよぉ……。なあ、おい、逃げようぜ?」
村民C「逃げるってどこにだよ? もう、あちこちがモンスターだらけなんだぜ?」
≪魔王の城≫
手下C「ひっひっひっ、勝った、勝ったぜえぃ、俺たち魔王軍の大勝利だァー!!!」
手下D「魔王様ァ、これから、人間どもをこれ以上はないというくらい蹂躙してやるんでしょう?」
魔王「……そんなことはせん」
手下C「はぁ? どういうことです、魔王様?」
魔王「言ったであろう。我には案があると」
手下A「…案? 案とは、都に放ったあの広範囲魔法のことではなかったのですか?」
魔王「あれは、人に負けを認めさせるための手段でしかない。まあ、我に任せておけ」
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