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1999年9月24日
最近あの子にあわなくなったと思っていたのにまた駅で遭遇した。
その子は俺と目があってもすぐにそらし、俺を避けているようだ。
俺の友人タカと親しく話してるアカネの友人ユウコ。
俺とアカネは話すこともなく気まずい雰囲気だけが流れていた。
その時アカネが小さな声で言った。
「気持ち悪くてごめん。ずっと諦めようとしてたけど・・・やっぱり好きなんだよ」
と。
俺は少し心が緩んでしまった。
でも曖昧な態度はアカネを傷つけてしまう。
そう思った俺は知らずのうちにまたアカネを傷つける発言をしてしまった。
「俺ポッチャリしてる子苦手なんだよね。地味なその顔も好きになれない。暗いその性格も苦手。」
正直そんなにポッチャリもしていなかったが・・・・
アカネは泣いた。
クシャクシャにして無理やり笑う彼女を見て、俺はアカネに対する気持ちが変わったんだ。
クシャクシャな顔をしながらアカネは言った。
「私はミツルに何を言われても傷つかないから。顔を変えることはできないけど雰囲気を変えることはできると思う。
もし・・・・私が大変身できたら・・・付き合ってなんて言わないから・・・1回だけデートしてください」
泣きながら言うアカネに俺は無意識に「うん」と頷いていた。
その日はPHsの番号を交換して別れた。
帰ってきてから本来の彼女から電話があったが俺は彼女の話をまともに聞いてやることができなかった。
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