1章 遭遇

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「まあ、いいさ。僕が言いたいのは絶対に殺すんじゃないということだよ」 「そこだけは安心しろ!」 幽霊は自信満々に胸を叩く。 そこだけはって……どうも怖いな。 「じゃあ行くぞ!」 幽霊はそう言うと、僕に向かってきた。 そして――――それだけだった。 「これで良いのか?」 「多分な」 だんだん、こいつが幽霊なのか疑わしくなってきたが、下半身が透けているため、信じざるをえない。 とりあえず、憑依したということなので、僕は鳥居をくぐって神社の外へと出た。
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