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「まあ、いいさ。僕が言いたいのは絶対に殺すんじゃないということだよ」
「そこだけは安心しろ!」
幽霊は自信満々に胸を叩く。
そこだけはって……どうも怖いな。
「じゃあ行くぞ!」
幽霊はそう言うと、僕に向かってきた。
そして――――それだけだった。
「これで良いのか?」
「多分な」
だんだん、こいつが幽霊なのか疑わしくなってきたが、下半身が透けているため、信じざるをえない。
とりあえず、憑依したということなので、僕は鳥居をくぐって神社の外へと出た。
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